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続 未来からの生還 ダニオン・ブリンクリー 同朋舎出版1997

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そのとおりだ。
私はこれまでにも増して、
人類全体が目には見えないもので強くつながっていると確信するようになっている。
このつながりを「長い体」と呼ぶアメリカインディアンもいる。 彼らはすべての人間が精神のレベルでつながっていると信じているのだ。
つまり人間は自分のからだで完結した存在ではないといいうことだ。
そうではなく、
自己と他者、過去と現在、さらには生と死の間にもつながりがあるのだ。



この本は面白い。面白い。

雷に打たれて、臨死体験をした著者の体験談の続編。
前作で紹介されているように、臨死体験の中で「光の存在」に人類の未来を見せられるという点で、特異な臨死体験だったわけだが、
今回は臨死体験で得た啓示をもとに生きていく様子が描かれる。
また臨死体験のために他人の心を読んでしまったりする超能力を獲得したことによる困惑なども、前作に引き続き書かれている。

この本、なぜこんなに面白いのだろうか。
一つには、内容が盛りだくさんだということがある。
臨死体験と、それにともなう「予言」などは前作の延長なのだが、それに加えて、 ホスピスと終末ケアの問題、サイコメトリー能力の失敗談、物事のすぐ後の未来を「見て」しまう力に振り回される話、代替医療、「光の存在」に命令されたセンター設立の奮戦記などなど、たいして厚くもない本なのに、いろいろな要素が詰め込まれている。
ちなみに前書きは「聖なる予言」のレッドフィールドが書いている。

最初の方では著者の「超能力」について書かれているのだが、一つ一つの話が、やはり興味深い。

未来を読み取るエピソードなんて、面白かった。
たとえば、ある通りを歩いていると、そこにいる二人の少女に車が突っ込んでくる映像が浮かぶ。あっと思って振り返ると、まさに同じ出来事が起ころうとしている。 あわてて少女に叫んで、事無きを得たというようなことがよく起こるという。 こんな事は後からどうとでも言える、とも思えるのだが、同じようにして、友人の借りようとする飛行機の事故や、店に来た客の事故などを予言している。言われて友人は飛行機に乗るのを取りやめたのだが、今度はその飛行機を借りた他人が事故に遭うことになる。
ちょっとでき過ぎているので、もう少し第三者の証言も欲しいところなのだが、それでも面白い。
奇妙なのは、こうして「見る」未来がまるで「過去のこと」のように見えるということだ。ここらはどういうからくりなのか、人間の理解を超えているらしい。だが結果から言うと、とにかく未来は「変えられる」ということだ。なんとなく、力づけられる話である。

ホスピスでの話もいい。
死がやってくるときに響く不思議な霊的な音楽を、患者と二人で聴くところなど(看護婦などの他人には聞こえない。)、「死」や「生」の神秘性を思わせ、なんとなく「絵」的にいいなあ、と思う。霊的感応性の高くなっている著者が、ホスピスで死のうとする人々に接するものだから、またいろいろな興味深い出来事が起こるのだ。

前作では、臨死体験中に受けた予言について紹介されていた。
今回も予言についてはやや二番煎じながら、繰り返されている。
1975年に臨死体験で「予言」を受けて以来、多くの予言が的中しており(レイモンド・ムーディの証言というのは信用できるだろう)、前作の発行後もいくつかの予言が的中している。 もっとも今回的中した予言の内容としては、イランが潜水艦を買ったとか、ソ連が核廃棄物を海へ捨てたとか、ぴんと来ないものが多い。それに、前作で言っているのに明らかに外れたようなものも結構あるようだ。パリでのテロなんて、もう起こっているはずなのだが。これは人間の努力でそれてしまった方なのだろうか。

気になったのは、226ページの

最初の臨死体験のときに見せられたビジョンでは、ヨーロッパ、アジア、中東地域で将来確実に戦争が起こることが示されていた。しかし、戦争よりも前に、医療制度の中で精神の進歩をめぐる戦いが起こるはずだった。

というくだり。

「将来確実に」というのだから、著者がよく「人間の力で未来は変えられる」といいうのとは違って、もう確定的だといっていいらしい。
アジアの戦争というのは、やはり「北朝鮮」がらみなのだろうか。中国とロシアが戦争すると前作では書いてあったのだが、指摘のあったと思われる国境はこの前確定してしまった。北朝鮮がらみと見るのが正しいのかもしれない。
ほんとなら恐いことだ。


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