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  精神世界BON

  
 
 アマゾン、インディオからの伝言
南研子
ほんの木
失われゆく世界 ★★★★★ ネイティブ
アマゾンのインディオや緑の問題に取り組んでいる著者の活動報告です。
どうということもない普通の人に見えるのですが
ここまで活動できると言うのは驚きです。
いろいろな地下資源の利権と絡んでいるのか
インディオの問題と取り組むのはかなり危険な事のようです。
最悪の場合暗殺者に殺される危険をおかしながら(かの地では殺人の依頼は20ドルだとか)、
悲惨な状態にあるインディオや、まだ文明に毒される前の部族の予防に走り回る様子が描かれています。
内なる使命感があるようですが、精神世界じみた体験も多いことが面白いです。
ボートで遭難しかかったときに、半年前に死んだ友人の幻影を見たり、
有名な教会の中に人柱となった黒人の亡霊をみたり、と、そういう感覚も鋭かったりします。
インディオの祭りで龍の姿を見たりというところなどもあります。
インディオにその事を言うと、「おまえにも見えたのか」とか言われています。

こういう事を無防備に書いていいのかと思いますが、
逆に誠実さのほうが浮かび上がってくる効果もありました
もちろんそういう体験には距離も置き、バランスもとれています。

うまく文明の波に乗ろうとしている部族がある一方で
キリスト教を素直に受け入れてしまって、自分の神話を失った部族は自殺者だらけで
崩壊しているというところなど、キリスト教の破壊的な面を見せて考えさせられます。


こういう人にお金を託すなら決して無駄にならない…無駄になったとしても許容できる気がします。

こういう人がたった一人からはじめてこういう
運動をなしとげているというところがいいです。

Welcome to Rainforest
寄付は5000円から?  


ものがたりの余白
ミヒャエル・エンデ
岩波書店
こんなにすごい人だったとは ★★★★★ エンデ
この人は現代の賢者だったと思います。
死ぬ前のインタビューなのでそこらへんがよく現れてます。
賢者だったというのは世界に対する姿勢や、自分の書くという仕事について
自分の確信を持っていたということです。
「打ちのめされた体験がない限り、小説を書くことなど日曜日のお遊びに過ぎない」といいます。
(これを彼は「難破」と表現しています。)br> そういういろいろな言葉が重いです。

シュタイナーの影響がよく言われますが
全集300何巻揃えていると言っても
実際にはべったりと言うわけではなくて
例えばシュタイナーのオイリュトミーなどを軽薄なものとして片付ける批判精神も
しっかり持っています。
だが時にこの世の世界を説明するのに、別の世界(あの世のことでしょう)を対比させて
そこでは「別の力が自分の中に絶えず作用している(自他の区別の無い世界)」
という感じの表現をしているときはいかにもシュタイナーっぽい表現だな、と思いました。
やはり結構影響は強いようです。

人間がこの世に生まれなくてはならないのは
このような分離されてしまった不自由な存在になることによって、
独立できる力を獲得して、成長しなくてはならないからだと考えています。

人間の人生最後の「試験」といっていい死ぬときの態度では
伝説的とも言える立派さであったというエンデの言葉は
こういう豊かな思想に裏打ちされていたようです。

 
熱きアラスカ魂
シドニー・ハンチントン
めるくまーる
荒野に生きるとはどういうことか ★★★★ ネイティブ
この本は精神世界ものかどうか疑問にも思いますが
好きな「めるくまーる」なので、やはり精神世界ものということにしてしまいます。
アラスカのインディアンの長老が人生を振り返り、
アラスカの地で生きることについて回想しています。
そういう自然なんかの描写(狩の仕方など、またその失敗談)や、
部族の祭りとか、教育、ゴールドラッシュのことなど
が中心となっています。
インディアンの生活も文明の流入とともにどんどん変わるところが
面白いです。それも、かなりかなり昔から変化していて、
「インディアンの生き方」というイメージがあっても
実はそれは全然固定したものではないようです。

自慢をする事が致命的ともいえる恥になっているという
この人たちの世界があることを知って、
妙にうれしかったりします。
(自分の手柄もまるで他人事のように伝える習慣のようです)
今では西欧の厚かましい価値観のせいでそういう美徳が
あってはいけないような空気にすらなっています。


 
 
人生の暗号
村上和雄 
サンマーク
サムシンググレート! ★★
サムシンググレートとは何か。
本の中で明かしているが、これは何の事はない、「神」というのを現代的に言い換えただけとのこと。
そう知るとなんかこの本が急に抹香臭くなってきたような気がします。
言われてみればなるほど本のつくりも、銀粉みたいな物がまいてあって、
一時代前の宗教書みたいなクラシックな香りもします。
中身もそういう種類の「ありがたいお話」ふうです。

でもこういう話、嫌いと言うわけではありません。
サムシンググレートという無機質な言葉を使って
「めぐり合わせの不思議」や「より大きな存在とのかかわり」について語られると
色のつかない無機質ゆえの冷静さをこちらも維持できるので、
話そのものをそのまま楽しめるようになってます。
それで抵抗なくそういう話題にもついて行けると言うわけです。

ただ同じネタが何回も出てくるところは
少し興ざめな気もします。
レニンという酵素を追っておおきな結果を残したということで、
この話題にこだわるのは当たり前かもしれませんが。


 
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