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精霊の呼び声 アンデスの道を求めて(エリザベス・B・ジェンキンズ)翔泳社


サンフランシスコで臨床心理学をを学んでいる作者が、アンデスにわたり、その地の呪術師にその世界観を学ぶ。
裏のところに、作者の写真が載っているが、気のせいか何か気取ったような澄ました印象を受ける。本の中身も同じように、文章のあちこちに選民意識のようなものが伺えて、今一つ、本の中に入っていけないところもある。アンデスの呪術師という土臭い世界と、作者の持つ、文章などの澄ました雰囲気がちぐはぐ。
ニューエイジ独特のエリート意識が、この本には、かなり強い。

内容は、ストーリーのようなものはあまりなく、ちょっとしたいきさつがあった後は、イニシエーションを受ける描写が延々と最後まで続く。ここで、呪術師フアンマニェス・デル・プラド(クスコの大学で教えている人類学者!)の話すこととして、アンデスの、インカの、世界観が説明されていく。
ここらがメリハリもあまりなく延々と続くので、興味がないと、息切れしてしまうと思う。
イニシエーションの儀式は、何段階にも分かれていて(だからこそ、描写が本の大部分にわたるのだが)、一つ一つに独自の性格・意味があって、人間のいろいろな相を見せる。「人間」というものを解剖しているようで、面白い。

インカにおける、チャクラの捉え方が、「エネルギーのベルト」というものだったり、あらゆる物をエネルギーとしてとらえ、それにいろいろな呼び方があることなんかが明かされる。まず最初に純化したエネルギーを取り込み、そして重いエネルギーを解放するという順序があったりする。

また、お定まりの、アンデスの予言というものもある。
例によっていま生きている時代を「タリパイ・パチャ」として変容の時代と呼ぶというのはニューエイジの基本的認識と同じ。1993ー2012年の間が人類進化における臨界期として多くのものが新しい段階へと進化をする。そのうちに「第5レベル」の呪術師が現われ、このレベルではどんな病気も一発で治るという特徴がある。さらに「第6レベル」の存在が続き、このレベルは自ら光り輝く、という。・・・と、だんだん言っていることがとんでくる。

この間ずーっとイニシエーションが続き、クライマックスのようなものはない。だからこのような言葉が何かカタルシスを生みだすかというのは、読む者が話されている言葉にどれだけ同調するかにかかっている。
こっちは、あちこちで、いろんな「予言」を聞かされるので、なんだかごっちゃになってくる。

こんな顔です


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