わたしたちはなぜ科学にだまされるのか ロバート・L.パーク 主婦の友社 |
ホメオパシーと永久運動機関とか常温核融合とかTM瞑想とか、いいかげんと思える"ニセ科学"
を暴く本だが、出来はいまひとつ。
著者の皮肉やユーモアも硬直していて、
例えば、ディーバック・チョプラの「不老(エイジレス)革命」をからかうときに
著者チョプラも写真を見ると年を取っているじゃないか、というような具合で
全然笑えない。ただ著者のイヤミな硬直さが伝わってくるだけ。
この余裕のなさは何なんだろう。
訳者はなぜか読んで面白かったといっているけども、同じような内容なら他にも面白い本がいくらでもありそうなのに、
なぜこんな本をわざわざ翻訳するのか謎ではある。
主婦の友社の"精神世界系の本"は、なぜいつも翻訳する原書の選択を誤るのかというのは、
興味深いテーマになりつつある。
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