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精神世界BON
野生チンパンジーの研究の草わけが、自分の半生を振り返ります。
O(オー)リングを利用して診察をしているお医者さんです。 NONBOOKSのシリーズなので、内容はたいしたことはありません。 Oリングというのは掌になにかを載せると 有害ならそれに応じて指のしまる力が弱まると言う事を利用して からだに合う薬を調べたり、癌の病巣をつきとめたり出来ると言う テクニックです。 よくテレビなどでやられるし、 九州の久留米市の病院が有名だったりします。 ずいぶん奇妙だと思われますが、どういうわけかそれほど 際物としてからかわれたり非難されたりする事が少ないようです。 あのオカルトハンター大槻教授さえ、(勘違いしてか)科学的方法として 認めているような文章を書いていました。 これはどうも、端で見ているものには何をしているのか理解できないと 言う事もあるようです。理由付けが科学的に見えて、どこかでひそかに飛躍して しまっているようなわけの分からなさが入っています。 でも結果的に言えば、 「効果があるのだから良いではないか」 ということでわけのわからなさもなにも納得されてしまう しまうところがあります。 この本を読むと、処方する漢方のグラム単位まで Oリングテストで割り出して適用させているということです。 これで有効なら、わからないけど認めるしかないという所でしょう。 癌発見のテクニックなども実際にやって正確なのだから (テレビでもやっていましたが)認めるしかありません。 こうした事を科学的に解明・説明すると言う方面をもっとやってほしい と思いますが。 一方でやはり危ういものと背中合わせなのは 例えば「色」のカードを使って 患者に合う色合わない色などを決めるなんて言う方法 がある事です。 これはもちろん東洋医学で5つのタイプの分類にそれぞれ 色が決められている事と関連するのですが、 これがそのまま適用されていたりするのは 行きすぎという気がします。 たとえば「白」がOリングで反応すれば それは肺系の病だということになっていたり。 この杜撰さでは振り子占いと同じレベルに落ちてしまいます。 まあ、ダウジングもやるひとがやれば当たるそうですが…
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